西国第二十五番
御嶽山 清水寺

(みたけさん きよみずでら)
所在地及びアクセス:

 兵庫県加東郡社町平木

 
JR宝塚線(福知山線)相野駅下車、神姫バス清水寺行きに乗車し、終点の清水寺で下車する(バス乗車時間:約35分)。バス停は清水寺山門の直ぐ前にある。
  神姫バス清水停車場から終点の清水寺までは清水寺登山道路を通る。登山道路入口にはゲートがあり、入山料の徴収があるが、路線バスでは運転手が入山料徴収の代行をしている。登山道路はくねくねと曲がってつけられているが、完全舗装で道幅も広く、よく整備されている。

宗派:天台宗

本尊:十一面千手観世音菩薩

開基:法道仙人

  インドから渡来した伝説的な僧、法道仙人がこの地で鎮護国家豊作を祈願したのが始まりで、推古天皇35年(627年)に勅願により、根本中堂を建立したと伝えられており、これが、清水寺の創始とされている。
 この地はもともと水に乏しかったが、仙人は水神に祈りを捧げたところ、霊泉が湧き出したという。清水寺の名はこれに由来しているといわれている。
 明治末及び大正2年(1913年)の火災で全山焼失したことにより、現存の建物の殆どは大正から昭和にかけて再建されたもののようである。


駐車場からすぐに鮮やかな朱塗りの「山門(仁王門)」が見える。

 以前の山門は台風で倒壊したため、昭和55年に再建、平成4年11月に塗装されたようである



 山門をくぐり、スピーカーから聞こえる読経を聞きながら緩い坂を下ると、「大講堂」の横に出る。

 大講堂は神亀2年(725年)に聖武天皇の勅願で行基によって創建されたといわれており、本尊の千手観音が安置されている。

 以前の大講堂は大正2年(1913年)の山火事により焼失、現存の建物は大正6年(1917年)に再建されたものといわれ、西国二十五番の札堂になっている。

 大講堂横の階段を上まで上がると「根本中堂」が建っている。

 根本中堂は推古天皇35年(627年)に勅願で法道仙人によって創建されたといわれている。

 以前の根本中堂は他の堂宇と同じように大正2年(1913年)に焼失した。その後、大正6年(1917年)に再建され、入仏供養が執り行われたようである。
根本中堂に祀られている本尊、十一面観音は法道仙人一刀三礼(いっとうさんらい:仏像を刻むのに一刀を入れる毎に三度礼拝することをいう)の秘仏とされている。この仏像は大正2年に根本中堂が全焼したときに、自ら避難し火災から免れたといわれている。

御詠歌
あわれみや 普き門の 品じなに なにをか波の ここに清水